提言・アピール

関西MICE・IR推進委員会4分科会提言
~「募集要項」に盛り込むべき事項~

2016.11.01update

平成28年(2016年)11月
一般社団法人関西経済同友会
関西MICE・IR推進委員会

 関西経済同友会 関西MICEIR推進委員会(委員長=福島伸一 大阪国際会議場 取締役社長)は、「4分科会提言~『募集要項』に盛り込むべき事項~」を発表します。これは、2015年1月に発表した「大阪・関西らしい世界初のスマートIRシティ」に関するコンセプトならびにギャンブル依存症対策の提言、2016年3月に発表した大阪・関西IRの経済効果の試算に続くものです。また、「日本で採用すべきギャンブル依存症対策」も同時発表致します。

 IRを巡っては、今臨時国会でのIR推進法案(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案)の成立が待たれており、その後は、IR実施法案、そして開発区域の選定、開発業者(IR事業者)の選定というプロセスが予想されます。そこで当委員会では、開発業者選定の際に、地元自治体である大阪府・大阪市がIR事業者に対して作成する「募集要項」に盛り込むべき事項について、下記の4分科会を設置して調査・研究を行いました。

◎  【第1分科会(ビジネスモデル検討分科会)】外資と日本企業がWinWinの関係を築けるビジネスモデルや、建設予定地である夢洲の開発・整備のあり方について検討。

◎ 【第2分科会(PPPプラットフォーム検討分科会)】関西が世界に誇る歴史・文化の発信や観光振興、観光人材の育成などを目的に、カジノの収益をどのような分野に還元し、地元との共生を図るべきかについて検討。

◎  【第3分科会(MICE振興分科会)】大阪・関西のMICE機能を整備するにあたり、夢洲・ベイエリア地区に必要なMICEの具体的機能や規模、MICE誘致に必要な推進体制等について検討。

◎  【第4分科会(ウェルネスリゾート分科会)】エンターテイメントや食、スポーツなど多様な健康・医療産業を包含した世界初の「ウェルネスリゾート」を実現するために、必要な機能について検討。

 

 大阪・関西にIRを整備することで、関西が世界有数の観光拠点として日本の成長を支えるエンジンとなり、サービス産業の高度化、IR収益の還元を通じた日本文化の振興等にも資するものだと考えています。そのためにも、早期に大阪府市が、ベイエリア・夢洲全体のグランドデザインや基本条件の明確化を早急に行うことと求めると同時に、IR事業者に対して示す「募集要項」においては、①国際水準のMICE施設の整備、②MICE誘致体制の強化への協力、③関西の強みであり、認知症や依存症予防にも資する「ウェルネス」をIRのコンセプトに導入すること、④依存症対策費の拠出、⑤地域との共生策の実施 を取り込むことを提言しています。

以上

 

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提言・アピール

提言本文ならびにギャンブル依存症対策について

第1分科会(ビジネスモデル検討分科会)提言

第2分科会(PPPプラットフォーム検討分科会)提言

第3分科会(MICE振興分科会)提言

第4分科会(ウェルネスリゾート研究分科会)提言