提言・アピール

第 43 回関西財界セミナー合意事項

2005.02.04update

2005 年 2 月 4 日
関西財界セミナー

わが国は先進国の一員として今後とも繁栄を維持し、世界の平和 と発展に貢献せねばならない。ところが、国内総生産、個人金融資 産、平均寿命などが示す豊かさの一方で、国力の凋落を招きかねな い深刻な事象が生起している。急激な人口減少・高齢化に加え、国・ 地方・年金等の債務の累増、そして通商・外交・安全保障および教 育等に関する基本政策の欠如、企業不祥事の頻発などである。
第 43 回関西財界セミナーに集ったわれわれは、関西と日本の新た な発展に向け、果敢に活路を拓くべく、変化への対応を議論し、下 記五つの目標を設定した。その要諦は、「無駄を排し、新たな富を生 み出す」ことである。換言すれば、「官から民へ、中央から地方へ、 組織から個人へ」の改革を断行し、予算・補助金の陳情・分捕り合 戦から脱し、自らの必要性と責任に基づく判断で、真に社会生活の 向上に資する、効率的な資源配分・投資・消費を行うことである。