代表幹事コメント

大阪府知事・大阪市長選挙の結果について

2011.11.27update

社団法人 関西経済同友会
代表幹事 大林 剛郎

大阪市長に橋下徹氏が、大阪府知事に松井一郎氏が当選した。地域政党である大阪維新の会の候補者がダブル当選したことは閉塞感の漂う大阪を何とかしてほしい、と言う有権者の期待のあらわれである。両首長は力強いリーダーシップを発揮して、その期待にこたえていただきたい。

大阪にとっていま最も大切なのは「大阪の活性化」である。成長戦略の立案と実行、その財源を生み出す行財政改革には直ちに取り組んでいただきたい。とりわけ新市長には交通局、地下鉄の民営化やうめきた(梅田北ヤード)の緑地構想など公約を誠実に実行していただきたい。

今回の選挙は全国で注目されており、他の自治体にも地方自治のあり方についてあらためて考えるきっかけを与えることとなった。大阪都構想は今回、有権者の賛同を得たが、今後は具体的に中身を詰め、府民や市民に分かりやすく説明する責任がある。国際的な地域間競争に打ち勝つためにも、この構想が将来の地域主権型道州制の第一ステップとなるよう制度設計し、地域力の向上をはかっていただきたい。

以上