山本信孝 元代表幹事を悼む

• 山本信孝 元代表幹事の訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げる。
• 山本さんは、1991 年度と 1992 年度に代表幹事を務められた。当時を振り返ると、ソビエ
  ト連邦の解体、中国における社会主義市場経済の加速、日本ではバブル経済の崩壊という、
  国内外とも大きな転換局面を迎えた時代であった。
• こうした中、山本さんが度々主張されてきたことが、「日本は、一国繁栄主義から脱皮し、
  世界との共生を考えるべき」ということであった。我が国が 21 世紀を切り拓いていくた
  めには、戦後掲げ続けてきた「貿易立国・経済復興」という国家目標を刷新し、新たな目
  標、世界との調和ある発展を目指すべし。そのためには政治、経済、社会、教育あらゆる
  分野で思い切った構造改革が必要、という問題意識である。世界の大国が自国優先主義に
  傾く現在、山本さんの言葉の重みを改めて感じるとともに志の高さに敬服する。
• 地球温暖化や国際情勢の不安定化など地球規模の課題がより一層顕在化し、人口減少社会
  を迎え日本のあり方を問い直さなければならない時代において、山本さんの遺された「世
  界との共生」「構造改革」の精神を次代へとつなげていくことをお誓いするとともに、御
  霊に深甚なる敬意と感謝を捧げ、安らかなご冥福を心よりお祈り申し上げる。

以上