代表幹事コメント

年頭にあたって

2026.01.01update

一般社団法人 関西経済同友会
代表幹事 永井 靖二
代表幹事 三笠 裕司

  • あけましておめでとうございます。
  • 世界はいま、リベラルな世界秩序とルールに基づく自由貿易体制に大きな揺らぎが生じる時代にあります。大国の過度な自国優先政策や覇権主義的な行動、ロシア・ウクライナ戦争の長期化など、経済活動の前提となる安定した国際情勢がおびやかされる状況が続いています。加えて、気候変動、エネルギーや食料の安全保障、循環型社会の実現といった複合的な課題が、各国の経済と社会にますます影響を与えています。
  • わが国においては、昨年10月に発足した高市政権のもと、物価上昇を上回る賃上げの定着、危機管理投資・成長投資による強い経済の実現、持続可能な社会保障制度の構築、自由で開かれたインド太平洋を柱とした信頼に基づく連携強化など、新たな時代の日本を形づくる重要な政策への取組みが進みつつあります。
  • 関西では、2025年に万博が開催され、2030年には統合型リゾートが開業予定です。2026年は、関西の成長に向けて新たなスタートを切る、大切な最初の年になります。万博会場内外において行われた様々な実証実験や協業の取組みの「実装・実行」を着実に積み重ねると共に、産業、都市、人的資本にかかる重要なテーマについて検討を行う必要があると考えます。
  • 関西経済同友会は、2026年に設立80周年を迎えます。設立以降、一貫して、新しい時代を切り拓く政策提言集団として活動して参りました。これからも社会的責任を果たすステークホルダーとして、会員の相互研鑽と成長を通じて提言力を更に向上させ、わが国の未来を切り拓く原動力となるべく努力してまいります。本年も皆様のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

以上

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