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私達の取り組み
初春文楽視察『新薄雪物語』 ~大阪が誇る伝統芸能、文楽の世界を体感~
2026年1月23日
大阪・関西の文化力向上

初春文楽視察『新薄雪物語』 ~大阪が誇る伝統芸能、文楽の世界を体感~

文化・芸術の力委員会(委員長=久保行央 トヨタモビリティ新大阪 代表取締役社長)では、1月23日、今年度も日本を代表する大阪の伝統芸能である文楽視察を実施しました。太夫 豊竹芳穂太夫氏・三味線 鶴澤友之助氏による事前レクチャーでは、登場人物やその感情の語り分け/弾き分けの妙を体感。その後、28年ぶりの上演となる『新薄雪物語』を鑑賞し、迫力と情感溢れる舞台を堪能しました。


太夫 豊竹 芳穂太夫氏

人形浄瑠璃は、人形と浄瑠璃(語り物)で構成される伝統芸能だ。人形は「三人遣い」という特殊な技術を用い、主遣いの合図で左遣いと足遣いが呼吸を合わせ、一体の人形を操る。
私が担う浄瑠璃の「義太夫節」は、物語を語る音楽だ。太夫は一人で、老若男女すべての登場人物を語り分け、喜怒哀楽を表現する。例えば「笑い」一つとっても、悪役の大笑いから悲劇の中の笑いまで様々だ。三味線の音色と一体となり、厳格な約束事の中で登場人物の心情を浮き彫りにする。本日の公演では、特殊な演出とともにこうした語り分け、人間模様をぜひ堪能してほしい。

三味線 鶴澤 友之助氏

日本の三味線には三種類(太棹/中棹/細棹)あるが、文楽で使うのは最も重厚な太棹三味線だ。マイクを使わない舞台で、太夫の大きな声に負けない迫力ある音を客席の後方まで届けるため、この楽器が必要不可欠となる。
三味線の役割は、単なる伴奏ではない。太夫の語りに寄り添い、音だけで登場人物の性別や性格、場面の情景を鮮明に描き出す。例えば、同じ旋律でも弾き方一つで二枚目にも力強い武士にもなる。太夫と私たち三味線は、いわば野球のピッチャーとキャッチャーのような関係で、音を通じて物語の感情を増幅させていく。義太夫節を聴くだけで場面が浮かぶような表現を目指している。