代表幹事コメント

大阪・関西万博の閉幕にあたって

2025.10.13update

一般社団法人 関西経済同友会
代表幹事 永井 靖二
代表幹事 三笠 裕司

  • 2025年大阪・関西万博が閉幕の日を迎えた。184日間にわたる「未来社会の実験場」に、世界中から約2,500万人(関係者除く)の来場者が訪れた。万博の開催・運営に尽力された国内外の関係各位に対し、心からの敬意を表すとともに改めて感謝を申し上げたい。
  • この万博では、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、ライフサイエンス・ヘルスケア、モビリティ、デジタル・AI、循環経済、ダイバーシティなど幅広い領域において、新たな技術やアイデアを活かした様々な展示、実証実験や協業の取組みが展開された。また、万博の会場外においても、参加各国、企業や経済団体、研究者や学生など幅広い関係者が参加するイベントが多数開催され、ビジネス、学術、文化などの分野で国際交流と相互理解が促進された。
  • 今後、万博会場内外において行われた様々な実証実験や協業の取組みの「実装・実行」を着実に積み重ねることが大切である。とりわけ、万博開催地である関西が先陣を切って経済成長に繋げることが重要であり、産官学一体となった環境整備を推進することが必要になる。これらが連動していくことで新たな就業機会等を生み出し、未来の世代が活き活きと活躍できる場の提供に繋がる。
  • また、多くの子どもたちが体験した国内外のパビリオンや世界の人びととの交流は、長く記憶に刻まれる出来事となった。これらのコンテンツや交流を追体験できるチャンスを、さまざまな場所、さまざまな方法で残していくことを求めたい。万博の体験を次世代に届けることで、未来への希望や夢を育む手助けとなるだろう。
  • 関西経済同友会では、大阪・関西EXPO委員会、万博レガシー委員会をはじめ多くの活動を通じてこの万博に取り組んできた。閉幕後は、新たな技術・アイデアや幅広い交流を、関西ひいてはわが国の新産業創出と国際競争力強化に活かしていきたい。

以上