代表幹事コメント

「関西国際空港に関する平成24年度概算要求」について

2011.09.30update

社団法人 関西経済同友会
代表幹事 大林 剛郎

本日、国土交通省の平成24年度概算要求の内容が明らかとなった。その中で、来年設立される関西国際空港と大阪国際(伊丹)空港を統合して運営する新会社の経営を支援することを目的とした「補給金75億円(今年度予算額と同額)」が計上された。

昨年5月、関西国際空港は国家戦略として「国際拠点空港」と位置づけられた。政府は、国100%出資の新会社の設立後、「コンセッション」が成立するまで、従来の「補給金」発想を改め、競争力を強化するための「競争力強化金」を新会社に継続的に投入すべきである。

「アジアのゲートウェイ空港」として近隣諸外国の拠点空港と伍した競争力を備えるために、新会社は資本と経営の分離を明確にした上で、民間人の経営者への登用など民間の経営力を十分に活用し、新会社の価値を高める必要がある。

政府は、関西国際空港が新成長戦略を実現するうえで必要不可欠なインフラであることを認識し、少なくとも今回の概算要求額を全額、平成24年度予算に盛り込むべきである。

以上