代表幹事コメント

井上 義國 元代表幹事を悼む

2021.06.29update

代表幹事 古市  健
代表幹事 生駒 京子

〇井上 義國 元代表幹事のご訃報に接し、哀惜の念に堪えない。
〇井上さんには、1972年から23年間、さまざまな立場で関西経済同友会の活動を牽引いただいた。
〇1984年の太平洋委員長としての提言を含め、井上さんの精力的な活動が、1988年の「太平洋経済協力会議(PECC)」総会の大阪開催や1990年の「(財)太平洋人材交流センター(PREX)」設立につながった。井上さんの力があればこそであった。
〇代表幹事を務められたのは、バブル経済の崩壊局面である1992年から2年間、日本が政治・経済などあらゆる分野で変革を求められる時期であった。内向き・後ろ向きになりがちな時代にあっても、グローバルな視点を持ち、変革に向けたビジョンづくりをリードいただいた。タイ・マレーシア・インドネシアでの「関西・ASEANフォーラム」の開催や、「日米企業変革ビジョン調査団」の派遣、ハーバード大学・ボストン日本協会との共催イベント「ボストン・シンポジウム」の立ち上げなど、海外有力企業や大学との交流を積極的に進められた。その先見性と行動力に心から敬意を表したい。
〇我が国の持続的発展には中央集権からの転換が必要との信念から、地方分権改革にもさまざまな立場で精力的に取り組まれ、関西広域連合の実現に多大な貢献をされるなど、その功績は語りつくせない。
〇ご自身の広島での被爆体験もあってか、どのような状況においても、全力で取り組まれる方だったという。我々経済人は、井上さんを範とし、その遺志を継ぎ、我が国と世界の発展の一助となるべく精一杯尽力していきたい。

以上