代表幹事コメント

令和3年 年頭にあたって

2021.01.01update

代表幹事 深野 弘行
代表幹事 古市  健

あけましておめでとうございます。

年末年始も、私たちの命と社会を守る為に日夜戦って下さっている医療従事者の方々に、心から感謝申し上げます。

昨年は、新型コロナウイルス感染症に翻弄された一年でした。未だ収束の兆しは見えず、大切な家族や友人と実際に会って新年をともに祝うことができない方も多いのではないでしょうか。我々一人一人が、一日も早くコロナ禍を終わらせるという固い決意のもと、行動変容を実践し、これまで蓄積してきた知見を基に効果的な感染症対策を実現せねばなりません。

パンデミックにより、グローバル化した社会・経済の課題が顕在化しました。この危機を乗り越えた先の未来に向け、世界は大きく変わろうとしています。我が国ではデジタル化の遅れや、旧来からの社会システムの弊害などが指摘されていますが、単にデジタル化を進めるだけでなく、この危機の先にある新しい社会・ビジネスの潮流を見据え、官民問わず、自己変革を大胆かつ迅速に進めなければなりません。

コロナ禍により、我々はいのち、人の繋がり、そしてそれらを支える地球環境の重要性に改めて気づかされました。パンデミックに対応可能な医療体制の構築、雇用の質の改善を通じた貧困・ジェンダーギャップの是正、経済格差による教育格差の解消、気候変動への対応など、社会課題の解決に向けた動きが世界で加速するでしょう。社会が大きく変わり、パラダイムシフトが起こる中、我が国が持続的な発展を実現できるよう、経済界としても積極的に取り組むべきと思います。

今年の夏には延期となっていた東京オリンピック・パラリンピックが、来年はワールド・マスターズゲームズ関西が予定されています。そして2025年には、未来社会の実験場である大阪・関西万博が開催されます。感染症拡大防止を出来るだけ早く実現し、SDGsの更にその先にある、持続可能な未来社会の姿を関西から世界に示せるよう、当会も関係各位とともに尽力したいと思います。

我が国は、コロナ禍の他にも様々な課題に直面しています。その課題解決に資するべく、我々関西経済同友会は引き続き、新しい時代を切り拓く政策提言集団として活動し、我が国の発展の一翼を担ってまいりたいと思います。

関係各位におかれましては、引き続きのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

以上

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