代表幹事コメント

急激な円相場変動に対して

2010.10.29update

社団法人 関西経済同友会
代表幹事 山中 諄

本日、円は対ドルで史上最高値を更新した。この円相場の急激な変動は、景気に深刻な影響を与えかねず、無視できない。

しかし、政府・日銀が対処療法的で一時的な対策を行うのみでは根本的な解決策にはならない。我が国経済をこの円高水準においても十分に国際競争力を持つ体質に改善していく必要がある。そのために、それに向けた中長期的な対策を早急に構築して実行することが肝要である。また、それにより外為市場に対してアピールすることができる。
政府には、現在取り組みを検討している国際競争力を強化するための経済対策、例えば法人税引き下げ、規制緩和や自由貿易などについて、喫緊の課題として速やかに実行に移すことが求められる。

民間においても円高への対応策は存在する。
円高は単にマイナスのみでなくプラスに働く面があり、円高メリットを企業経営に活かし、国民生活に還元していく方策も必要である。

以上