代表幹事コメント

本日の内閣改造について

2016.08.03update

一般社団法人 関西経済同友会
代表幹事 蔭山 秀一

本日、安倍内閣の改造が行われ、第3次安倍再改造内閣が発足した。財務大臣、外務大臣、官房長官等、主要閣僚が留任であり、引き続き「経済最優先」の政権運営を期待する。

当会はこれまで、財政再建をアベノミクスの第4の矢とすべきと主張してきた。安倍政権の政治的基盤が安定している今こそ、社会保障制度の抜本的改革等、痛みを伴う政策を断行すべきである。

歳出は、財政規律をきちんと意識し、耐震補強や必要なインフラ整備等、真に必要なものや景気浮揚効果が大きなものに限定したうえで、復興・防災対策等に名を借りた無関係・不必要な公共事業が行われないようにすべきである。

さらに、歳出の拡大や金融政策のみに頼るのではなく、同時に規制改革等の民間の投資意欲を刺激する政策を行うなど、効果的な複数の政策の合わせ技で景気対策を行うべきと考える。

また、先の国会で積み残しになっている重要法案の成立も急ぐべきである。特にTPP法案やIR推進法は、わが国の持続的な成長のために必要不可欠なものであり、早期成立に尽力して頂きたい。

安倍政権におかれては、安定した政権基盤の下、目先のことではなく、将来を担う若者が夢を持てるよう、長期的な目線で政策を進めて頂きたい。

以上