代表幹事コメント

習近平氏の総書記選出について

2012.11.15update

一般社団法人 関西経済同友会
代表幹事 大林 剛郎

本日、中国共産党の第18期中央委員会第1回総会において、胡錦濤氏に代わり習近平氏が総書記に選出され、新政権が発足した。

中国のGDPは今や世界第2位となり、その経済力とともに軍事力が強まり、国際社会における発言力も高まっている。一方で、格差是正や経済構造転換、インフレ抑制といった課題を抱えており、また、急激な景気減速への危機感も浮上している。

本年7月、関西財界訪中代表団の一員として習近平氏本人と面談する貴重な機会があった。その席上、中国の経済発展はバランスがとれておらず、従前のような高い経済成長の持続は困難になるだろうという趣旨の発言があった。急激な景気減速への危機感が浮上する中、安定成長を重視する習氏の意志を強く感じた。

中国経済の減速は、中国一国の問題ではなく、世界経済へと波及する問題である。中国が、転換期を迎えた経済の安定と国際協調を図りながら、大国としての責任ある行動を取っていくよう、習近平氏のリーダーシップに期待したい。

以上