代表幹事コメント

菅 改造内閣の発足について

2010.09.17update

社団法人 関西経済同友会
代表幹事 山中 諄

菅改造内閣は、留任や横滑りが多いものの、要所に実力者を配した布陣となった。新内閣には、国の課題に正面から向き合い、国民が安心して生活できる社会をつくるため、長期的に安定したわが国の舵取りをしていただきたい。なお、民主党には、組閣メンバーを見ると党内一致に懸念を残すものの、政局よりも政策に重きを置き、党を挙げ一丸となった、政権与党として責任ある政治活動が望まれる。新内閣には、これまで経験したことのない真正の衆参「ねじれ国会」が待っている。内外の政治・経済情勢が厳しい中、山積する政策課題を解決し必要な法案を成立させて、国政を安定的に運営するため、政府・与党と野党各党は、互いに政策協議に真摯に取り組んでいただきたい。新内閣は、まずは来年度予算の編成に全力を挙げるとともに、成長戦略と財政再建に引き続き取り組んでいただき、「強い経済、強い財政、強い社会保障」の実現を期待したい。菅首相のリーダーシップのもと、既得権益にとらわれず、規制緩和にも大胆に取り組んでいただきたい。更に経済面だけでなく、アメリカや中国との間をはじめとする外交・安全保障についても、信頼関係の構築に努めるとともに、わが国の国益を損ねないよう毅然とした態度で臨むことが求められる。

以上