代表幹事コメント

衆議院議員総選挙の公示について

2012.12.04update

一般社団法人 関西経済同友会
代表幹事 大林 剛郎

本日、衆議院議員総選挙が公示された。投票日までの約2週間、各政党においては、国民の判断に資するよう十分な政策論争を行ってもらいたい。その上で、各政党は国民に分かりやすい国家ビジョンを明確にし、中長期的な日本のあるべき姿を示して頂きたい。

政策については、国民受けを狙っただけのものではなく、実現可能性のあるものでなければならず、その為には、政策課題の具体的な目標や工程、実現に必要な財源をどこに求めるなどを明示してもらう必要がある。

具体的には、成長戦略の基本的考え方と全体像、TPP交渉参加、金融政策を含む今後の経済政策のあり方、持続可能な社会保障制度、外交・安全保障体制の機能強化、当面の電力安定供給と将来のエネルギー政策などは、早急に現実味のある政策を提示すべきである。

また、遅々として進まない震災復興への取り組み策、中央集権や一極集中の統治機構から地域主権や機能分散への移行についても、争点として意見を戦わせて欲しい。

選ぶ側の我々国民も、日本の将来のあり方を決める重要な選挙であるという自覚と覚悟を持って、選挙に臨むべきである。

以上