代表幹事コメント

関空・伊丹統合に関する法案の成立について

2011.05.17update

社団法人 関西経済同友会
代表幹事 大竹 伸一

関西国際空港と伊丹空港の経営を統合し、関西国際空港の国際競争力強化を目的とした法案が成立したことを大いに歓迎する。

関西国際空港の国際拠点機能の強化は、関西の地域力向上に資するとともに、東日本大震災で明らかになった首都圏一極集中のリスクを打破し、関西が分散型国家の一翼を担うことに繋がる。
日本の国際競争力強化と災害に強い国づくりの第一歩として、官民一体となって積極的に推進せねばならない。

本法案においては、経営統合の方式としてコンセッションを想定しているが実現に向けては不明確な部分も多い。コンセッション契約成立までには時間がかかると想定されるが、その間、関西国際空港が国際競争力を失うことがないよう、競争力強化金の拠出などの支援をすべきである。

また、関西国際空港のポテンシャルをさらに高めていくためには、LCC拠点化による多様なニーズへの対応や、高速道路・鉄道などのアクセス網充実など、利用者目線に立った促進策を一層推し進めていく必要がある。そのために必要な予算措置など、国には更なる支援をお願いしたい。

以上