代表幹事コメント

関西広域連合の設立許可について

2010.12.01update

社団法人 関西経済同友会
代表幹事 大竹 伸一

本日、関西広域連合の設立が許可され、全国初の複数府県を跨る広域連合がいよいよ始動したことを心から歓迎したい。

東京一極集中を是正し、“地域のことは地域が決める”地域主権の体現者として、官民連携による独自の地域戦略を展開し、国を変革するという気概をもって、将来のあるべき国家戦略を関西から示していくことを期待している。

さらに実効ある広域連合を目指していくためには、「オール関西」としての取り組みが欠かせない。新たに選出される連合長は力強いリーダーシップを発揮し、早々に具体的な実績をあげ、参加を見送った自治体に対して、広域連合に参加する意義を示し、求心力を高めてもらいたい。

一方、国による地域主権改革は遅々として進んでいない。国の出先機関の抜本的な改革と事務・権限移譲の早期実現に向けて、地方自治法上の「要請権」を活用するなど、国に対する働きかけも積極的に行っていくべきである。

器だけにとらわれるのではなく、住民サービスの向上が真の目的であることを忘れてはならない。

以上