代表幹事コメント

G7コーンウォール・サミットに関して

2021.06.14update

一般社団法人 関西経済同友会
代 表 幹 事  生駒 京子

  • 新型コロナウイルス感染症拡大以降、約2年ぶりに先進主要7カ国首脳が一堂に会したG7コーンウォール・サミットが閉幕した。「BUILD BACK BETTER(より良い復興)」をテーマに掲げたサミットは、世界に拡がりつつあった自国優先主義から、国際協調、多国間主義への回帰を実感させるものとなった。
  • G7が、2022年迄のパンデミック終息を目標に、途上国へのワクチン供与へのコミットを表明したことを歓迎する。今後発生する新たな感染症を含め、将来の健康危機に国際的な保健システムの強化を打ち出したことも評価したい。
  • また、G7は、2050年までのゼロエミッションの達成を目指すとした。世界の温室効果ガスの約25%を排出するG7構成国が、グリーン・トランスフォーメーションに取り組む意義は大きい。今後、世界の排出の約8割を占めるG20における議論においても、G7が主導的な役割を果たすことを期待する。我々、産業界も、これをビジネスチャンスとして捉え、積極的に取り組んでいきたい。
  • 世界が混沌とする中、自由で開かれた社会・民主主義・平等・人権・法の支配などの価値観を共有する国々との連携は、我が国にとって一層重要なものとなる。政府には引き続き、こうした友好国とのパートナーシップ強化に取り組んでいただきたい。

以上

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