国際競争力の再構築を目指して
~「競創・潤環社会」の創造~
関西経済同友会 経済政策委員会(委員長=足助明郎)は、提言「国際競争力の再構築を目指して ~「競創・潤環社会」の創造~」を取り纏めました。
・目次
要旨
I. はじめに
II. わが国国際競争力の現状
(1) IMD 「World Competitiveness Yearbook 2001」
(2) 先進国内の輸出シェア
(3) 労働生産性
(4) 世界大企業ランキング
(5) 検証結果
III. わが国国際競争力低下の背景
(1) 調査・分析のスタンス
(2) 戦後体制におけるわが国の国際競争力
(3) わが国の国際競争力の現状
IV. 新世紀初頭のわが国国際競争力モデルの考察
(1) 3主体の国際競争力
(2) 新世紀初頭の3主体の国際競争力
(3) 一国の国際競争力の定義と新世紀に向けた競争力モデルの再構築
V. 提言:「競創・潤環社会」の創造を目指して
【企業の宣言】
(1)「競創」宣言
(2)「潤環」宣言
【個人への提言】
【政府への提言】
VI. おわりに
(参考資料) 産業界ヒアリング結果
・要約
わが国経済の長期的な停滞の根底には、国際競争力の低下が存在する。1990年代以降、先進国間の競争軸が単なる「商品の競争」から付加価値を生み出す「ビジネスモデルの競争」へと質的にシフトしたことで、従来の「競争力循環モデル」が機能不全に陥ったことが主要因である。この状況を打開するため、企業・個人・政府(制度)の3主体が「競争(単に競い争う)」から「競創(創造性を競う)」へ移行し、互いに切磋琢磨して影響を及ぼし合う「競創力の潤環モデル」を構築することを提言している。
主な提言内容:
・【企業の宣言】一国の競争力の源泉たる企業が自ら行動し、戦略立案力や技術力など「10の力」を強化・再構築して「ジャパン・オリジナル」のビジネスモデルを発信(競創)するとともに、個人の豊かさ向上や財政赤字縮小に貢献(潤環)する。
・【個人への提言】新たなビジネスモデル創造に寄与するため、「競創」できる発想力、将来を見据える視野、「自立と自律」を備えた人材を目指して自己研鑽に努める。
・【政府への提言】民間活動を後押しする環境整備に徹底し、①官主導から民主導型への制度転換の徹底、②外資系企業との競争促進による国内企業の競創力強化、③所得再配分の見直しや教育改革による国民全体の競創意識醸成を推進する。



2001年4月
経済政策委員会