ポスト構造会改革の日本社会のビジョン
「活」「個」「協」「優」の新サイクル社会に向けて
関西経済同友会 社会ビジョン委員会(委員長=藤洋作 関西電力 専務)は、提言「ポスト構造改革の日本社会のビジョン 『活』『個』『協』『優』の新サイクル社会に向けて」を取り纏めました。
提言要約
1.豊かさ能力の復活に向けて
・『キャッチアップ型エンジン』から、量ではなく生活・産業・社会活動のあらゆる面で『質』を引き上げる『クオリティ・アップ型エンジン』へ転換する。
・厳しい競争の導入ショックにより日本社会の潜在能力を引き出し、『個』を基本とする社会を創出する。
2.基本的考え方
<社会ビジョン策定の3つの基本>
・『姿勢』: 日本経済・産業の再飛躍とモラル再構築がビジョンの基軸
・『哲学』: 競争原理と平等原理(社会基盤)のベストバランス
・『思い』: われわれはやはり日本が好き
<ビジョンが目標とする日本社会>
『2020年、さらに21世紀中盤にわたり、世界の中で価値と名誉を持ち、目標とされるような産業国家であり、また国民、外国の人々から「日本が好き」で「暮らしたい」と思われるような社会』
3.『活』→『個』→『協』→『優』の新サイクル社会の構築
次代の良き日本社会構築に必要な4つの要素
・『活』=『活』力ある人材・雇用システムを持つ国になる。
・『個』=厳しさをはっきり打ち出した『個』をベースとする国になる。
・『協』=男女・各世代が支え合い、高め合う『協』働・参画社会になる。
・『優』=社会の共有基盤をしっかり支える『優』しさを持つ国になる。
4.4大行動方針
・企業経営 : 「競争力の強化に取り組むとともに、雇用システムの改革とエンプロイアビリティの拡充を促進しよう。」
・政治 公的部門: 「国―地域の『ベクトルの逆転』を進め、自己責任原則に基づく地域が集まって国家を作る『国の枠組み』再構築を進めよう。」
・個人 : 「男女・各世代が活発に交流しあい、協働・参画する社会の実現に向けて、一人一人が意識改革を行ない、行動しよう。」
・地域社会 : 「次代の主役である地域社会・コミュニティの力を20年計画で強化しよう。」
むすび: 『滅私奉公』から『活私考公』へ
・自分を殺して組織のために尽くす「滅私奉公」から、自分の創意や思いを活かしつつ、高い意識で全体のことを考える「活私考公」に行動原理を転換することが重要



1999年1月 社会ビジョン委員会