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提言・アピール等

これからの時代における企業と勤労者の関わり方-“会社本位制”から“人間本位制”へ-

1991.04.01update

1991年4月 雇用問題委員会

関西経済同友会 雇用問題委員会(委員長=原 壽治 住友金属工業 専務)は、提言「これからの時代における企業と勤労者の関わり方-“会社本位制”から“人間本位制”へ-」を取り纏めました。

《はじめに》
 当委員会ではわが国の繁栄と豊かさを支えてきた勤労者の仕事に対する意識や企業との関わり方など所謂「勤労観」の潮流を探り、 これがわが国企業経営にどのような影響を与えるかについて調査研究をすすめた。
 先ず既存の調査等で明らかにされた勤労者意識の変化を踏まえ、企業社会の中核を担うミドル層や次の時代を担う青年層、時代の移り変わりを象徴すると思われる転職者、外資系企業の第一線の社員や若手女性キャリア社員に対するヒヤリング、又、家庭で勤労者を支える主婦層へのアンケートも加えてその深層心理を探った。その上で、将来にわたって活力ある企業経営を維持、発展させていくためのあるべき姿について議論を重ね、「これからの時代における企業と勤労者の関わり方」について以下のレポートを取りまとめた。

Ⅰ.勤労者意識の潮流
  (1)仕事は仕事、余暇は余暇:ミドルも頭の切り換え  
  (2)会社べったりはやめさせて!  
  (3)それでも仕事にはやりがい:まだまだ真面目な仕事意識  
  (4)しっかりした会社で豊かな生活  
  (5)和と協調まだまだ大切・・・:職場のチームワークを重視  
  (6)もっと会社は頑張れ:企業への期待はより多面的に  
  (7)マルチタイプ仕事人間:サラリーマンの本音
 
Ⅱ.これからの時代における企業と勤労者の関わり方        
  ― “会社本位制”から“人間本位制”へ ―

1.企業における対応 of あり方 ― “働きがいと豊かさの求め”に応じて
  (1)基本的な考え方 ― 仕事への意欲を見すえて  
  (2)日本的特色のリファインを ― 「仕事重視・組織志向・安定希求」の流れは続く   
     ① 仕事への意欲 ― まだまだ旺盛
     ② 組織との関わり方 ― 集団主義から協働志向へ
     ③ 終身雇用は時代遅れか。年功制はもういらないか。 
  (3)主として変容させるべき点 ― 「豊かさとゆとり」の実現に向けて
     ① 経営環境の変化と企業の役割 ― 企業は「豊かさとゆとり」実現の場でもある  
     ② 企業風土 ― 囲いこまれた共同社会から開かれた協働社会へ
     ③ 勤務・休暇制度 ― ゆとりと豊かさの実現  
  (4)企業の求心力の必要性 ― 従業員を引きつけよ!

2.勤労者における対応のあり方   
   ― “会社依存症”からの脱皮と“自分の人生づくり”―
  (1)「会社人間」から「社会人間」へ ― よりフレキシブルな会社との関係
  (2)豊かでゆとりある生活の実現 ― 価値ある自分の人生づくりを
     ① もっと自由時間を作り、生活の場を広げよう
     ② 人生は二度ない。サラリーマンは自らの人生をつくろう。

3.国や労働組合の役割  
   ― “経済合理性”と“ゆとりある市民生活”の調和を
  (1)「豊かさ、ゆとり」に対する社会的合意と規範の形成
     ① 労働組合 ― 労働時間の短縮や休暇増にウェイトを
     ② 国 ― 時短促進のための社会的ガイドラインを
  (2)わが国の富の源泉は人的資源 ― 学校教育の果たすべき役割は大きい

《結びにかえて》  

以上

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