新たなグローバライゼーションの時代と金融・通貨の国際化
関西経済同友会 国際通貨問題委員会(委員長=小林 幹司 日本生命保険 副社長)は、提言「新たなグローバライゼーションの時代と金融・通貨の国際化」を取り纏めました。
1. はじめに
(第一部 状況認識)
2. プラザ合意後10年の教訓と環境変化
(1)構造改革の途上にある日本経済とメガ・コンペティション時代への対応
(2)国際通貨制度の諸問題点は、依然、未解決
①米ドルの構造的問題
②変動相場制の欠点と増大する投機資金
(3)米ドル本位の貿易、金融取引
(4)金融資本市場の国際化の遅れ
(5)米ドル偏重の海外資産形成
(6)アジア経済の隆盛と日本経済との相互依存関係の深化
3. アジア経済成長への金融通貨面での課題―アジアの金融通貨問題の重要性
(1)脆弱な国内金融資本市場の近代化
(2)持続的成長に不可欠な安定的資金流入
(3)急激な円高に苦しむアジア
(4)基軸通貨米ドルへの不安 ― 「日本体験」の再現
(第二部 提言)
4. 急激な為替変動への対応策
(1)安定的国際協調体制の構築とファンダメンタルズの改善
①安定的国際協調体制の構築
②ファンダメンタルズの改善
(2)デリバティブを始めとする投機資金への対応策
①デリバティブ等のモニターと相互監視の為の国際的な連携強化
②わが国の対応策 ― デリバティブを始めとするオフバランス取引の全面的情報開示
5. 日本経済の構造改革と金融・通貨の国際化
(1)日本経済の構造改革
①グローバル・オープン・エコノミーへの転換 ― 市場開放と規制緩和の断行
②産業構造の高度化
③雇用問題への対処 ― 介護、福祉、子育て領域の”産業化”支援
(2)金融資本システムの国際化
①社債市場の改革
②資本市場のルール、制度の国際標準化
③外国為替制度の抜本的見直し
(3)円の国際化と円ベースの国際金融ビジネスの促進
①アジアでの国際化を検討する期は熟している ― 円の国際性の促進と米ドルとの共存
②円の国際化に向けて
③円ベースの国際金融ビジネスの促進
6. アジアとの共存共栄
①コーディネーターとしての日本の役割
②アジア経済への最大の貢献は市場開放
③円建て民間投資の円滑化 ― 経常黒字のアジアへの還流
④アジア進出企業の経営の現地化の促進
7. アジアにおける金融・通貨問題への積極的取組みに向けて
①金融・通貨問題の協議の促進 ― 「アジア金融フォーラム」の創設
②アジアの民間金融機関による多層なネットワークの構築
③わが国の役割
8. 終わりに



1996年4月 国際通貨問題委員会