提言・アピール

大阪におけるIR事業者決定について

2021.09.28update

MICE・IR委員会
委員長 福島 伸一

  • 本日、大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業者として「MGM・オリックスコンソーシアム」(以下、事業者)が、大阪府及び大阪市によって選定されたことを歓迎する。これまで   IRは幾度となく計画が先送りされ、更にコロナ禍が長期化するという困難な状況が続いた。にもかかわらず同事業者は一貫して夢洲での開業を目指してこられたことに、心から敬意を表する。
  • 今回、IRの中核施設であるMICEの規模について、事業者の提案概要では、大阪府・市IR実施方針の通り展示場面積2万㎡以上などと示された。しかし、世界を見渡せば、コロナ禍のなかでも大規模なMICE施設が多数整備されている。事業者には、夢洲においても早期に10万㎡級の展示施設を含む大規模な施設を整備していただきたい。加えて、MICEの一部ではデジタルシフトの動きを見せており、質的変化を見逃すことなく世界標準のMICEを実現すべきである。
  • また、MICE振興で重要なことは、新たな産業や経済効果を生み出すことである。まずは、 MICEを推進・誘致する官民一体となった地元の体制を強化していただきたい。そして、事業者には海外とのネットワークや人材の協力を求めたい。加えて、誘致のみならず、MICEの創出も重視していただきたい。大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く」の理念を体現すべく、人類共通の課題克服を目指したMICEを継続開催し、世界に発信すべきである。
  • アフターコロナにおいては、働き方や遊び方などのライフスタイルがますます多様化する。そのなかでIRの強みとは、複合観光施設を一体的に設置・運営することで様々なニーズに同時に対応出来る点にある。米国などのIRでは、コロナ禍によってインバウンドが途絶える一方で、周辺都市の富裕層やプレミアムマス、ファミリーなどがエンターテイメントを楽しむ場として再評価される動きがある。従って、事業者には多彩なターゲットを念頭としたコンテンツの提供・開発をお願いする。とくに、関西の伝統・文化や食などに関するプログラムを地域と一緒に磨き上げるとともに、世界最高峰のアーティストやエンターテイメントを招致していだだきたい。また、IRの魅力や事業計画を早くからオープンにし、大阪府民・市民などの理解をさらに促進していただきたい。
  • 我が国にとって急務なのは「サービス産業の高度化」である。現在、長期にわたりモノやサービスが低価格化したことで、様々な産業が国際競争力を失いつつある。IRはその打破に大きく寄与すると期待している。事業者には地元におけるサービス産業の高度化に資する人材育成に取り組んでいただきたい。例えば、関西の教育機関などと連携しIR施設の現場を活用した人づくりなどを積極的に行っていただきたい。
  • IR整備を機に、2025年の大阪・関西万博のレガシーを取り込みながら、夢洲におけるスマートシティの整備やWell-Beingに繋がる新産業創造に資するまちづくりが加速することを期待している。また、都心部から夢洲に至るまでの街並みの連続性や回遊性の向上、ベイエリア一帯の開発も重要である。これらに対し経済界として、事業者とともに手を携えて進めて参りたい。

以上

提言・アピール


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