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提言・アピール

「スポーツ都市KANSAI」に向けて
~「スポーツの力」で企業と地域に元気を~

2018.05.07update

一般社団法人関西経済同友会
関西2019・20・21委員会

  関西経済同友会 関西2019・20・21委員会(委員長=河井英明 パナソニック 客員)は、提言「『スポーツ都市KANSAI』に向けて~『スポーツの力』で企業と地域に元気を~」を取り纏めました。

【問題意識】                                  
スポーツ実施率向上について~
 我が国では、医療の高度化や人口の高齢化によって医療費高騰が課題となっており、2025年にはその額が約58兆円に上ると予測(健康保険連合会の推計より)されている。このような中、スポーツを通じた健康増進が、健康寿命の延伸、ひいては国民医療費の抑制へ貢献するものと期待されている。健康寿命を延ばすためには、「体を動かす」ことを働き盛り世代や子供達に習慣付けることが重要だが、これらは変化を起こすまで時間がかかるため、すぐにでも官民あげて取り組むことが必要である。

~スポーツツーリズムの振興について~
 豊富な観光資源を持ち、且つアウトドアスポーツの体験適地にアクセス容易な関西にとって、スポーツツーリズムは親和性が高い分野。これは「スポーツの成長産業化」や「地域活性化」にも有効であるため、一層の推進が期待される。そして、ゴールデンスポーツイヤーズを目前に控える今こそ、関西でスポーツツーリズムを定着・振興する絶好の機会であり、これを最大限活かす取り組みが求められる。(以下、提言要旨)


【スポーツ実施率向上に向けた提言】                        
●企業内でスポーツをする文化の復活を - 働く世代の健康づくり           
①企業対抗スポーツ大会への積極的参加【企業】                    
 
社内のスポーツ文化醸成やWMG関西への機運醸成として、様々な企業対抗スポーツ大会に
 積極参加
②定期健康診断の時期を活用した体を動かす習慣づくり【企業】             
 体を動かす習慣づくりに、企業内定期健康診断や、スマートフォンやウェアラブル端末等を
 活用
③スポーツ目的での有給休暇の利用促進【企業】                    
 スポーツ大会等へ参加しやすい環境をつくり、スポ―ツをする人、みる人、ささえる人を
 増やす
●地域でのスポーツ活動への参画(企業リソースの活用)    - 子供や年配者の健康づくり  
①企業スポーツ選手の活用  【企業・自治体】              
      
 ・学校出前授業や「総合型地域スポーツクラブ」等に関西企業のスポーツ選手を指導者
  として活用      
 ・企業スポーツ選手引退後のキャリア形成にもつなげる
②企業スポーツ施設の活用【自治体】                         
 企業保有のグランドや体育館の民間開放を、例えば固定資産税免除などのインセンティブで
 促進
③社員や家族、OBが地域のスポーツクラブを利用することを積極的に支援する【企業】  
 地域のスポーツクラブの情報などを社員やOB、その家族に提供
【スポーツツーリズム振興に向けた提言】                     
WMG関西をスポーツツーリズム振興の好機と位置づけ、開催効果の最大化を     
①関西独自のスポーツツーリズム調査を【広域の行政機関・観光セクター等】       

 既存の各地・各機関の個別調査に加え、広域視点での「関西商圏」に則したマーケティングを
 実施
②「旅行商材としてのWMG関西」の設計と対策を【WMG組織委員会、観光関連事業者等】   
・競技参加から前後の過ごし方までを一連の流れとし、ツーリスト目線で関西周遊の仕組みを
 整備      
・関西在住外国人視点でのスポーツツーリズム資源洗い出しや、SNSを活用した事前の
 情報発信
③体制・組織整備の議論の加速化を 【広域の行政機関・観光セクター、経済界等】    
スポーツツーリズム振興の広域プラットフォームを整備(スポーツコミッション関西の発展的活用も念頭に)

							                                

以上

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