提言・アピール

「経済財政改革の基本方針」(骨太方針 2007)に対する提言
「年金臨調」(仮称)を創設して国民的論議を
~構造改革の深化と加速によって持続的経済発展を図れ~

2007.07.01update

2007年7月9日
(社)関西経済同友会

経済政策委員会
委員長 柿本寿明

今般、閣議決定された「経済財政改革の基本方針」(骨太方針2007)は、安倍政権として初めて、中長期的な経済財政運営の基本方針を示したものであり、小泉政権の構造改革路線を継承するとともに、「美しい国づくり」を目指すという新たな方針を打ち出した。その基本的な方向は概ね妥当と考えられる。実行に当たっては、改革の具体的な目標や工程表、政策の優先順位などを明らかにし、早急に着手していくべきである。

われわれは、構造改革を推進するための具体的方策と今回の参議院選挙においてクローズアップされている年金記録問題への対応策など、7項目に絞って提言する。安倍政権が本提言を真摯に受け止め、構造改革の深化と加速に総力をあげて取り組むことによって、現下の景気回復を持続的な経済発展につなげていくとともに、年金記録問題の早期かつ抜本的解決を図り、国民の信頼・信任を回復することを強く期待する。