提言・アピール等

『リフレッシュ・リーブ』のすすめ-毎年2週間の連続休暇を目指して-

1992.02.24update

1992年2月 雇用問題委員会

関西経済同友会 雇用問題委員会(委員長=原 壽治 住友金属工業 専務)は、提言「『リフレッシュ・リーブ』のすすめ-毎年2週間の連続休暇を目指して- -ゆとり先進国への仲間入りを果たそう-」を取り纏めました。

I.  はじめに
 労働時間短縮は、「ゆとりと豊かさのある生活」の実現や、企業の可能性の拡大、あるいは、国際社会との共生という観点から、国民的な課題として推進していく必要がある。もとより、この問題の取り組みは、個々の企業労使の自主的な決定の下に、産業別、企業別、地域別の事情を反映してステップ・バイ・ステップで進められるべきであるが、とりわけ国際競争場裡にある産業を先頭に、条件とコンセンサスの整った産業から、喫緊の課題として取り組んでいくことが一層強く期待されるところである。
 このような中で、労働時間短縮も、近々単なる量の問題からその質が問われる時期を迎えると思われる。その意味で、年次有給休暇をまとめて取得する、いわゆる連続休暇や長期休暇は、「ゆとりと豊かさ」を実感し、新しいライフスタイルを構築する上で非常に大きなインパクトが期待されるところである。
 それゆえ、本委員会はここに、労働時間短縮に「魂を入れる」ための方策として、「リフレッシュ・リーブ(連続休暇取得)のすすめ」を提言するものである。

II.  何故、連続休暇や長期休暇は普及しないのか
  1.社会的コンセンサスの不足
  2.個人の意識
  3.欧米との労使交渉システムの差

III.  連続休暇や長期休暇は何のために・・・
  1.真の「ゆとりと豊かさ」を実感するために
  2.企業の発展のために
  3.国際社会との共生のために
  4.労働時間短縮の一層の推進のために

IV. 提言
  1.「リフレッシュ・リーブ」ー毎年2週間の連続休暇のすすめ
    (1) 「毎年、2週間の連続休暇」へ踏み出そう
    (2) 年次有給休暇は完全取得しよう、させよう
    (3) 休暇 of 取得時期は限定しないで
    (4) 交替取得が基本、可能であれば効率的な一斉休暇も
    (5) 年間の休暇計画を、休暇時期の調整は互譲の精神で
    (6) 休暇中の代行者は成長のステップに

  2.リフレッシュ・リーブの実現に向けて
    (1) 休暇を普及させるために
    社会的コンセンサスの醸成を
    (2) 企業に対して
      ① 理念の統一を
      ② もっと生産性向上・業務の効率化を
      ③ 企業風土の改革・・・休暇取得は堂々と
      ④ 「病気への備え」が有給休暇取得の障害にならないように
    (3) 個人に対して
      ① しっかり仕事をしよう
      ② 休暇をとることに自信を持とう。誇りをもって自分の時間を過そう。
    (4) 労働組合に対して
    (5) 社会に対して
      ① 多少の不便は「がまん」を:
                 社会的生産性を上げて、「ゆとりと豊かさ」の源資を捻り出そう
      ② 施設の充実や交通の混雑対策を
      ③ 休暇取得奨励制度の検討を:例えば、スイスのREKA制度の導入を
      ④ 学校休みの増加の検討を:週休2日制の実施などを

  3.「リフレッシュ・リーブ・モデル運動」の展開

以上