産業活性化への展望と戦略-空洞化を超え自己革新による活力の蘇生を-
関西経済同友会 産業活性化委員会(委員長=村上 仁志 住友信託銀行 常務)は、提言「産業活性化への展望と戦略-空洞化を超え自己革新による活力の蘇生を-」を取り纏めました。
要 約
第Ⅰ部 現状認識と問題意識
(1)日本経済が直面している構造的諸問題
① 米国とアジアの挟撃にあう日本
② 進まぬ構造転換
③ 戦後神話の崩壊
(2)経済・社会システムの根本的な構造改革が必要
第Ⅱ部 産業活性化への展望(総論)
(1)経済・産業社会の基本理念
(2)産業活性化へのフレームワーク
① 市場経済のダイナミズムの復権を
② 政府の位置づけ
③ ベンチャー企業や新規産業分野の育成
(3)産業構造の見通しと課題
① グランドデザインの考え方
② 成熟業種における設備の集約、業界の再編成
③ 非製造業における動向
④ 新規産業分野
⑤ 日本の技術や産業の位置づけ
第Ⅲ部 産業活性化のための提言(各論)
【1】経済・産業システムの活性化
(1)規制緩和の推進:政治家のリーダーシップと民圧で
① 規制緩和の経済的効果
② 規制緩和の早期推進を担保する仕組みの創設を
③ 政治家のリーダーシップと民圧で
(2)税制改革:活力の回復と企業家精神を発揮させるために
(3)新規産業育成の方向
(4)技術開発のあり方
① 産学協同の技術開発体制の再構築を
② 研究者を活性化させる処遇とインセンティブ
【2】経営の活性化:経営・組織・競争力のリシャッフリング
(1)競争力の再構築を目指す経営戦略
① フルセット主義からコアビジネス主義へ
② グローバル・ネットワークは競争力の源泉
③ グローバル経営体制の確立
④ 円高に対応する価格設定を
⑤ 新規産業の創出は社内ベンチャー制度の活用から
(2)社内組織の活性化と経営者の自己革新
① 機動性に富んだフラットな組織の構築
② 企業の情報化戦略の推進
③ 経営者の自己革新と果たすべき役割
(3)経営形態の弾力化:純粋持株会社の早期解禁を
【3】人材の活性化
(1)日本的雇用慣行を改革し、労働市場の流動性を高めよ
① 労働市場の流動化に民間活力を
② 人材の活性化のための制度整備
③ 雇用改革への経営者の心構え
【4】ベンチャー企業育成の方策
(1)リスクマネーの供給
① 店頭公開基準の透明な運営を
② 企業のディスクロージャーと投資家の自己責任原則の徹底
③ 日本版エンジェルと機関投資家マネーの導入
④ 金融機関の果たすべき役割
(2)意識改革の重要性とストックオプション
① 起業家精神を喚起せよ
② ストックオプション制度の導入を
(3)ベンチャー企業育成のためのインフラ整備
① ビジネス・シーズ・センターの構築
② 地域経済の活性化の鍵となるインキュベーター
【5】社会風土の改革
(1)「嫉視」をやめ成功者に拍手を
① 成功者を讃える風土を
② 英国における「金持ち」論争
(2)独創性を尊ぶ風土と教育制度
【6】最後に
(1)起業は関西にあり
(2)震災復興について
(3)自己革新による活力の蘇生を
以上



1995年4月 産業活性化委員会