前年度事業報告
令和6年度事業報告
一般社団法人 関西経済同友会
令和6年度は、「変化のリスクをチャンスとして捉え、行動を起こす~万博を機に、長期停滞からの脱却を~」をテーマに、関西と日本の成長を促す3つの視点:①関西の活力と競争力の向上 ②健全な成長に向けた経営課題への対応 ③未来リスクに向けた選択と対応 を持って発信力・求心力の強化、万博成功に向けた取り組み強化に重点を置き、活動に取り組んだ。また引き続き、各委員会の役割を「調査・研究」「提言」「実行」等に明確化し、活動の充実、成果の増大を図った。
【役員会等の運営状況】
本会は、一般社団法人として一般社団・財団法人法及び、定款、規程・規則などに基づく運営を行った。
令和6年5月16日に通常総会を開催し、令和5年度決算を承認、令和6年度理事・会計幹事・常任幹事・幹事を選任するとともに、理事会に推薦する代表理事・業務執行理事候補者を選出した。また、幹事会での審議を経て、理事会で承認された令和5年度事業報告、令和6年度事業計画書及び収支予算書などについても報告がなされた。
理事会は、4回開催した。令和5年度事業報告、通常総会に付議する令和5年度決算案の承認、代表理事・業務執行理事の選定、補充する幹事の選任、令和7年度事業計画書及び収支予算書の承認など、一般社団・財団法人法や定款などで定める項目を審議するとともに、職務執行状況の報告を行った。
本会の運営全般について意思決定を行う幹事会は、8月を除く毎月1回開催し、提言案などの審議、海外との意見交換や主要イベントの報告、月次収支報告などを行った。加えて、東アジア情勢及び今後の日韓関係、日本の政治が直面している課題、トランプ政権の再来、水素産業の現状と課題などについて講演を聞いたほか、本会として取り組むべき課題、活動等についても議論した。
常任幹事会も、8月を除き月1回(3月のみ2回)開催し、幹事会の議案の事前協議を中心に討議を行った。11月には、代表幹事、常任幹事などによるオフサイトミーティングを開催、今年度新設された委員会より活動を聞くとともに、ボストン・シンポジウム等のあり方について議論した。12月には、代表幹事・常任幹事で意見交換合宿を行い、次年度事業計画策定に向け、活動のあり方や今後取り組むべきテーマについて議論するとともに、人口減少、防災における事前復興を取り上げグループディスカッションを行い、問題意識の共有を図った。
通常総会パーティおよび放談会、新入会員との懇談会、歴代代表幹事との懇親懇談会は、立食形式で開催した。また、女性会員と語る会などを開催し、交流、親睦を深めることにも努めた。
【委員会等の活動(1):全体運営、活動支援】
① 調査企画部会
防災、減災、復興に焦点をあて、調査研究計画を検討。「事前防災」「避難所の環境・運営改善」の2つを研究テーマとした。
② 経済同友会連携会議
西日本を中心に京都、神戸、中部など他の経済同友会と連携し、以下の会合などを開催した
- 第10回西日本経済同友会代表者会議(7月18日)
- 第121回西日本経済同友会会員合同懇談会(10月11日・12日 於:松山市)
- 第5回四国・関西経済同友会意見交換会(11月7日)
- 2024年度全国経済同友会代表幹事円卓会議(11月25日 於:神戸市)
- 京阪神経済同友会代表幹事懇談会(12月9日 於:京都市)
- 第63回関西財界セミナー(2月6日・7日 於:神戸市)
- 阪神・淡路大震災から30年の節目として、20年ぶりに神戸で開催、747名が参加した(関西経済連合会と共催、於:神戸ポートピアホテル)。2か月後の万博開幕を控えて、メインテーマを「強靭に、果敢に、羽ばたく関西~未来社会のデザイン元年~」とし、ポスト万博を見据えた関西の未来図、日本発・日本型「循環経済(サーキュラーエコノミー)」で新産業創出を目指そう、未来社会を「教育」でデザインする~次世代人材育成における企業の役割~、災害対応における企業および地域の防災力向上にむけて、激動の国際情勢下におけるグローバルリスクと企業経営、これからの都市の力 の6つの分科会に分かれ討議した。セミナーの最後には、関西経済界として主催者声明を発表した。
- 第13回沖縄・関西交流セミナー及び沖縄視察(2月17日・18日 於:沖縄県)
- 中部・関西経済同友会合同懇談会(3月19日 於:大阪市)
- 2024年度経済同友会「東西懇談会」(3月21日 於:東京都)
- 6経済同友会(滋賀・京都・神戸・奈良・和歌山・関西)代表幹事懇談会(4月14日)
- 第37回全国経済同友会セミナー(4月17日・18日 於:広島市)
また、全国44経済同友会が力を合わせて被災地支援を行う「IPPO IPPO NIPPONプロジェクト能登半島支援」に参画、宮部代表幹事が運営委員会の共同委員長を務めた。1月20日に開催した石川県庁での贈呈式、能登高校の視察には永井代表幹事が参加した。
③ 海外交流委員会
大阪・関西万博を機に、海外関係機関(政府機関、領事館、自治体、経済団体、海外万博パビリオン担当者など)からの面談要望などに積極的に対応し交流した。
また、「大阪海外ビジネスワンストップ窓口」に参画し、海外各国からの要望案件を会員HPに掲載して全ての会員に発信し、交流希望者とのマッチングを図ることで、大阪・関西企業と世界とのビジネス交流の活性化につなげた。
④ 国際シンポ・フォーラム企画実行委員会
ボストン・シンポジウムの事前勉強会を兼ねた講演会を1回(11月22日)開催し、第32回ボストン・シンポジム訪米代表団(11月30日~12月8日)をワシントンD.C.とボストンに派遣した。訪米代表団には、宮部義幸・永井靖二両代表幹事、角元敬治特別幹事、吉田伸弘・今井雅啓・松村幹雄・三笠裕司・諸冨隆一・廣瀬茂夫各常任幹事をはじめとする総勢34名が参加した。12月2日~5日には、両都市で有識者と懇談し、大統領選挙直後の米国の政治情勢や企業経営に関する最新情報を収集した。最終日の6日には、ハーバード大学およびボストン日本協会とシンポジウムを共催し、「新しい政治的枠組みにおける日米の針路」をテーマに活発に議論した。
⑤ МICE・IR研究会
MICE・IRに関する最新の動向を把握するため、講演会を3回(7月8日、12月12日、5月8日(予定))行った。
⑥ グローバル適塾支援委員会
グローバル適塾の会員増強やカリキュラムの充実などへの支援を行った。
⑦ お水汲み祭り支援委員会
第22回堂島薬師堂節分お水汲み祭り(2月3日)の開催を支援した
【委員会等の活動(2):研鑽・交流】
① 会員懇談会
時宜を得た講師を招き、6回(7月17日、9月10日、10月21日、12月18日、3月4日、4月4日)の講演会を開催し、会員の相互研鑽・交流を図った。
② 若手の会
5月28日に総会を開催、選任した幹事団が毎月幹事会を重ね、自主企画・運営を行った。3回の講演会(10月4日、10月29日、3月17日)と3回の視察:大阪・関西万博会場(夢洲)視察(10月7日、10月9日)、大阪プロレス観戦(3月23日)を開催し、次代の経済人としての資質向上を図った。更に、懇親会等を7回(5月28日、9月20日、10月4日、10月29日、12月17日、2月26日、3月17日)、懇親ゴルフコンペ(7月26日、4月30日)を2回開催し、メンバー相互の交流を深めた
③ 大阪食文化委員会
おいしい食事とお酒はコミュニケーションの潤滑油の役割を担ってくれるとの認識のもと、「食と文化芸術のコラボレーション」に焦点を当てた食体験4回(8月7日、9月12日、10月31日、4月21日)と、委員会会合1回(6月3日)を実施した。また、委員長・副委員長・委員自身が企画・運営する「個別会合(食事懇談会)」を2回(8月23日、2月10日)開催した
④ フロンティア探索懇談会
新領域(フロンティア)について議論し関西経済の発展につなげることを目的に、ナレッジサロン/JAM BASEを会場に、懇談会を5回(9月25日、11月11日、1月21日、3月26日、4月30日)開催。本会会員スタッフ・ナレッジサロン会員・大阪公立大学生・大阪大学生など多様なメンバーが参加し、毎回ゲストを迎え、新たなビジネスアイデアを出し合いながら交流を深めた。
⑤ カンパニー エグゼクティブズ懇談会
メンバーは、役職に専務・常務・取締役・執行役員・理事を含む会員とし、自主企画・自主運営により懇談会を8回(8月21日、9月20日、10月25日、11月21日、12月11日、2月10日、3月27日、4月25日)実施した。特別回(3月25日・26日、福井市)も行い、各回において、人脈形成、交流深化の場として、懇親会もあわせて開催した
⑥ 女性リーダー塾
昨年度に続き、「ロールモデルの不在」「ネットワークがない」といった女性役員や女性社員が抱える課題を自ら解決すべく、講演会5回(8月27日、9月30日、11月19日、1月9日、3月11日)、男性育児・家事塾1回(10月7日)を開催。これらの活動の成果を報告書にとりまとめ、4月幹事会に報告した後、5月7日に公表した。
【委員会等の活動(3)】
<調査・研究>
① 中堅企業委員会
中堅企業が持つ独自の強みや、それを活かして存続してきた背景、従業員満足度の向上、事業承継などに着目し調査・研究に取り組んだ。委員会会合を1回(6月10日)、講演会を3回(8月26日、3月3日(教育問題委員会との共催)、4月9日)、両代表幹事と語る会(2月25日)、視察を1回(10月17日)開催した。 ~未来予想図をZ世代と語り合う~」(2月14日)、委員会会合3回(6月14日、10月17日、4月10日)を開催。これらの調査・研究の成果をとりまとめた。
② スポーツ委員会
委員会会合2回(6月7日、5月2日)、講演会1回(8月20日)、講演会・見学・体験会1回(2月25日)を開催、「する」スポーツ!“500歩サッカー”体験会(9月6日)、「する」スポーツ!“モルック”体験会(3月3日)、長崎視察(12月15日~17日)を行った。これらの活動の成果を報告書にとりまとめ、委員会で報告した。
③ 経済財政政策委員会
経済成長を実現する経済財政政策の具体策、政策立案~評価のプロセスの着実な実行と国民の当事者意識を醸成する具体策~を調査研究すべく、講演会3回(10月21日、12月11日、2月21日)、委員会会合2回(6月12日、3月28日)を開催した。これらの調査・研究の成果をとりまとめ、委員会で議論した。
④ 地域創生委員会
各地のきらりと光る地域活性化事例を学ぶため、ビジネス、観光振興、まちづくりなど様々な観点をテーマに据えた講演会を3回(9月5日、10月23日、3月4日)、委員会会合を1回(6月19日)開催した。加えて、愛媛視察(11月12日・13日)も実施した。愛媛視察では、東温市と松山市を訪問し、行政や企業の地方活性化事例を学んだ。
⑤ 万博レガシー委員会
2025年大阪・関西万博が持続可能な経済成長への起爆剤であったと後に評されるべく、ソフトをレガシーとして後世に繋げていくことを目指し、講演会5回(7月22日、8月27日、10月29日、1月27日、2月21日)、委員会会合3回(6月11日、11月19日、3月12日)を開催した。1年間の活動成果として、アピール「2025年大阪・関西万博 ソフトレガシーの創出に向けて~開幕直前・会期中の取り組み~」をとりまとめ、3月幹事会に報告。4月8日に記者発表した。
⑥ カーボンニュートラル委員会
世界各国がカーボンニュートラル実現を表明し、新たなルール作りが進む中、2050年カーボンニュートラル達成のため、再エネ大量導入に向けた新産業の育成とインフラ投資のあるべき姿を調査・研究。講演会2回(9月9日、1月21日(※大阪・関西EXPO委員会、サーキュラーエコノミー委員会との共催))、水素を活用する工場のRE100化として世界初の試みとなるパナソニック草津拠点RE100実証施設「H2 KIBOU FIELD」視察(10月8日)、委員会会合2回(6月12日、3月19日)を開催した。これらの活動の成果を報告書にとりまとめた。
<提言>
① 企業経営委員会
講演会2回(8月5日、3月6日)、委員会会合4回(6月17日、11月26日、12月16日、4月3日)を開催した。また、11月から1月にかけて当会会員が所属する企業・団体へのヒアリングも行った。過去3年度の活動を報告書「資本主義の再構築と企業経営~ビジネスを通して社会課題解決に挑む企業経営者への関西からの提言~」にとりまとめた。4月幹事会に報告した後、5月1日に公表した。
② 少子化問題委員会
パネルディスカッション(10月9日)、若者との対話「少子化問題、若手従業員はどう考える?」(12月26日)、委員会会合2回(6月3日、1月31日)を開催、子ども家庭庁訪問(9月11日)、保育所視察(1月17日)を行った。その成果として、提言「西から実現。生みやすい・育てやすい企業~経営者は、当事者視点を持ちトップダウンで『実現』を~」をとりまとめ、3月幹事会に報告した後、4月10日に記者発表した
<実行>
① 大阪・関西EXPO委員会
講演会9回(7月1日、8月1日、9月27日、10月16日、11月1日、11月11日、12月24日、1月21日※カーボンニュートラル委員会・サーキュラーエコノミー委員会との共催、4月11日)、委員会会合2回(6月13日、3月24日)、万博会場(夢洲)視察を同じプログラムで3回(8月8日、8月21日、12月20日)開催。万博の全国的な機運醸成につなげるため、講演会は本会会員のみならず、全国の各地経済同友会にも案内した(9月27日講演会は除く)。その他、万博の第3期PR重点期間に合わせ、会員が所属する企業の万博機運醸成の取り組みについてのアンケートを実施。その結果を、委員会会合で紹介した。
② 教育問題委員会
講演会を3回(9月13日、11月29日、3月3日)、委員会会合を2回(6月12日、3月24日)、関西・大阪などの大学、委員会メンバーならびに会員各社の人事担当者も交えた意見交換会を2回(7月19日、2月27日)、富山経済同友会との意見交換会(5月7日)を開催した。ドイツ視察(10月20日~24日、ミュンヘン・フランクフルト)、熊本視察(12月16日・17日)も行った。活動の成果は、報告書として取りまとめ、4月幹事会に報告した。
③ 広域観光推進委員会
勉強会1回(12月10日)、視察1回(12月18日:大阪湾サンセットクルーズ視察~ユニバーサルクルーズ社「UC200」試乗会~)、委員会会合2回(6月24日、4月9日(書面開催))を開催。加えて、2023年度発表したアピール「大阪・瀬戸内をつなぐマリタイムルートの構築 ~2025年大阪・関西万博を好機と捉えて~」を携え、香川県知事や岡山経済同友会など関係各所を委員長らが訪れ、意見交換を行った。また、5月1日に、万博夢洲会場内で開催された外部団体主催のイベントに委員長がパネリストの一人として登壇し、せとうちにおける舟運のポテンシャル等について話した。また、昨年度同様、ワーキンググループも2回(9月25日、10月24日)開催した。
④ 文化・芸術の力委員会
文化・芸術と経済は社会の両輪で、社会・経済を牽引する存在との認識のもと、関西・大阪の文化・芸術の再発見、地域の発展や企業イノベーションへの活用、2025年大阪・関西万博の情報発信等について調査研究。全10回と活発に活動した。講演会3回(9月2日、2月20日、4月7日)、視察・鑑賞会5回(7月4日天神祭特別企画・落語鑑賞会、10月9日大阪中之島美術館絵画鑑賞会、11月6日大徳寺視察、12月20日ザ・シンフォニーホール視察、1月23日初春文楽視察)、委員会会合2回(6月20日、4月21日)を実施。これらの活動の成果を報告書にとりまとめた。
⑤ 関西ブリッジフォーラム推進委員会
大阪イノベーションハブなどと協力して、本会会員がベンチャー企業経営者などとのネットワーキングを深める関西ブリッジフォーラム(KBF)を7回(5月22日、7月24日、9月11日、11月13日、1月15日、3月12日、5月7日)開催した。なお、KBFは、5月7日で、節目の50回目を迎えた。
⑥ グローバル・ベンチャーエコシステム委員会
関西におけるベンチャーエコシステムの発展、特にメガベンチャーの創出を目指し、2回の会合(6月25日、8月28日)を経て提言をとりまとめた。9月幹事会に報告した後、10月24日に記者発表した。このほか、ピッチイベント、ならびに関西ベンチャーフレンドリー宣言の賛同メンバーと連携したディスカッションを4回(9月27日、11月28日、2月28日、4月3日)実施した。
⑦ サーキュラーエコノミー委員会
サーキュラーエコノミー(以下、CE)の実現に向けた課題の調査・研究、個人・企業の行動変容に資する活動を行うとともに、2025年大阪・関西万博を機に、関西がCEをリードする先進地域となることを目指し、活発に活動。講演会3回(9月17日、1月21日(※大阪・関西EXPO委員会、カーボンニュートラル委員会との共催)、3月5日)、本会として4回目となる対馬視察(10月1日・2日)、フロンティア探索懇談会との共催企画「エシカル消費」(1月21日)、委員会会合2回(6月17日、3月13日)を開催した。これらの活動成果をとりまとめた。
⑧ 安全保障委員会
講演会6回(8月19日、10月30日、11月5日、11月18日、1月29日、5月12日)、委員会会合3回(6月18日、3月10日、4月16日)を開催した。8月26日~30日には第21回大韓民国・台湾訪問団を派遣し、韓国の外交部や統一部、韓国貿易協会、台湾のデジタル発展部、国家安全会議などとの意見交換を行った。また永井代表幹事、杉野委員長らが、朴喆煕 駐日本国大韓民国特命全権大使への表敬訪問を行った(3月17日)。活動の成果を踏まえ、提言「国際社会の平和と安定を主導すべく、我が国は信頼に基づく外交力を発揮せよ」を取りまとめ、4月幹事会に報告し、5月2日に記者発表した。
7月2日・3日には、「同友会 Days 2024」を開催。昨年度の格差問題委員会・都市間競争戦略委員会・DX戦略推進委員会・教育問題委員会の各提言を題材に、ナレッジサロン会員も交えてのグループディスカッションを行った。この取り組みを通じて、会員により提言を理解してもらうことと提言の対外発信の強化を図った。
8月19日には阿部守一 長野県知事との懇談会を開催した。
事務局企画講演会は3回開催した(11月26日、2月14日、5月2日)。
「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)については、2025年日本国際博覧会協会や2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会に参画、開催準備に協力した。また、全国的な機運醸成に向けて、各地同友会への情報提供、各地同友会を対象とする万博建設会場視察(9月12日、18日、30日)も行った。
開幕を直後に控えた3月には、「万博よろず掲示板」を開設。①会員の所属企業が実施する万博関連の取り組み:出展企画、万博会場外でのイベント情報、自社内での万博盛り上げ施策など ②海外パビリオンや各国のイベント情報:海外要人の来日、ビジネスイベント、ナショナルデーのイベントなど を掲載し、万博の盛り上げに努めた。
以上の活動に加え、令和6年4月1日から5月15日までは、前年度の事業計画を引き継いで、前委員会の提言・報告書の発表(7件)なども行った。
【他経済団体などとの連携強化~本会の更なるプレゼンス向上に向けて①】
12年ぶりに、関西の7団体共同で「2024年関西財界訪中代表団」を編成、11月24日から28日まで北京を訪問した。本会からは、宮部・永井両代表幹事が副団長として参加、27日には、何立峰 国務院副総理と面談した。
他に、他経済団体や自治体などと共同し以下の要望等を発表、実現を働き掛けた。
- 北陸新幹線早期全線開業大阪大会決議(北陸新幹線早期全線開業実現大阪協議会、7月)
- 関西創生のための高速道路ネットワークの早期整備に関する要望(関西高速道路ネットワーク推進協議会、7月及び10月)
- 令和6年度三重・奈良・大阪リニア中央新幹線建設促進大会決議文(本会が参画するリニア中央新幹線早期全線開業実現協議会と奈良・三重県の3団体・12月)
- 第20回ミナミ活性化協議会共同アピール(2月)
また、下記のように、他団体と共同で政策決定者や内外のリーダーとの懇談会を開催、あるいは会合に参加した。加えて産業振興、都市魅力向上でも連携を図った。
- 岸田文雄 内閣総理大臣と関西経済界との意見交換(7月3日)(3団体共催)
- 大阪・関西万博開催を見据えたサイバー対策、警察諸対策(9月18日)(3団体共催)
- 植田和男 日本銀行総裁との懇談会(9月24日)(4団体共催)
- 武藤容治 経済産業大臣、伊東良孝 国際博覧会担当大臣と関西経済界との懇談会(10月6日)
- 李慶霜 中国国際貿易促進委員会副会長一行との夕食会(10月25日)(4団体共催)
- 財務省と関西経済3団体との意見交換会(10月28日)(3団体共催)
- 呉江浩 駐日中国大使歓迎懇談会(11月11日)(5団体共催)
- 令和7年大阪新年互礼会(1月6日)(大阪府・市・3団体共催)
- 関西経済界と関西広域連合との意見交換会(1月23日)
- 大阪観光局事業(DMO)の推進に関するトップ会議、第15回水と光のまちづくり推進会議(1月31日)
- 大阪府・市・経済3団体首脳による意見交換会(1月31日)
- 任鴻斌 中国国際貿易促進委員会会長一行歓迎懇談会(3月2日)(5団体共催)
- 楊万明 中国人民対外友好協会会長一行歓迎懇談会(3月29日)(5団体共催)
- 大阪ウェルカムレセプション(4月15日)(大阪府・市主催、3団体共催)
このほか、「IR推進会議」「大阪MICE推進委員会」「ワールドマスターズゲームズ2021関西組織委員会」「ミナミ活性化協議会」「国際金融都市OSAKA推進委員会」など、大阪府・市や他団体と協力し、大阪の魅力・賑わいづくりにも継続的に取り組んだ。
本会が提言して設立された「アーツサポート関西(ASK)」「関西キャリア教育支援協議会」などの活動に対しても支援を行った。また、本会が2018年に行った「関西ベンチャーフレンドリー宣言」は114企業・団体にまで賛同者が広がり、他地域と連携した活動が行われた。
【発信力の強化~本会の更なるプレゼンス向上に向けて②】
報道機関への情報提供をはじめ、事業を広く一般に知らしめるとともに、理解を訴えるために、下記をはじめ、様々な活動を行った。
- 代表幹事記者会見を10回開催し、記者からの質問に応じるとともに、本会の主張への理解を訴えた。大阪経済記者クラブとの懇親パーティ(7月12日)なども開催し、発信に努めた。
- 報道機関からの要請に応じて代表幹事コメントなど20件を発信した。
- 本会の活動の概要を掲載する会報を年間9回発行し、会員及び行政・自治体・報道機関などに提供した。
- ホームページへの掲載を通じて、提言をはじめ本会の活動を積極的に発信した。
- 7月から公式Facebookの運用を始め、本会に関わる情報発信を強化した。
2025年5月15日
通常総会報告